澪つくし [本]

今日は我が家に姉が遊びに来る予定でした

職場の後輩に群馬県出身者がいるらしく、その人と観光に来るから交通手段(車の運転)と宿泊場所を提供しろと言われていましたが、当日になって姉が発熱したため急きょキャンセルに…(‐‐;)

休日をでのんびり過ごせることになったので、とりあえずこたつに立て籠もって読書

1冊読み終わって眠くなってきたので、あとはお昼寝タイムです


本を読みながらコーヒーを2杯飲みましたが、フツーに熟睡できました(^ρ^)

ちなみに今日読み終わった本は、明野照葉(あけのてるは)さんの「澪(みお)つくし」です


「澪つくし」はホラーの短編集ですが、話によっては全く幽霊も超常現象も出てこなかったりします。

そのかわり「生きている人間」がじっとりと怖いっ

ホラーに分類されてますが、幽霊や超常現象はむしろ脇役として恐怖を引き立てています。

そして切ない…(つД`)

幽霊が大暴れする「呪怨」や「リング」とは真逆のホラーです

私は「生きている人間ほど恐ろしいものはない」と思っているので、このホラー小説は心にどストライクな作品でした

短編集なので読み易く、文章も世界観も秀逸でオススメです


面白さ    ★★★★★
読みやすさ ★★★★
怖さ      ★★★★
スプラッタ度 ★



総合評価  ★★★★★

死ぬときに後悔すること25 [本]



ホスピスのお医者さん(緩和医療医)である大津秀一氏の著書です。

大津氏はまだ30代の若い先生ですが、末期がんなどでもう余命わずかな患者と向き合い、その死を見届け続けている終末期医療の専門家であり、それだけに一つひとつの言葉に重みがあります。

内容としては、人は死ぬ間際に自身の生き様を振り返り、少なからず後悔をするものですが、大津氏の経験上その「後悔」は大体25通りのうちのどれか、あるいはいくつかに当てはまることが多いとのこと。

以下、その「25の後悔」です

第一章 健康・医療編


1)健康を大切にしなかったこと
2)たばこを止めなかったこと
3)生前の意思を示さなかったこと
4)治療の意味を見失ってしまったこと

第二章 心理編


5)自分のやりたいことをやらなかったこと
6)夢をかなえられなかったこと
7)悪事に手を染めたこと
8)感情に振り回された一生を過ごしたこと
9)他人に優しくしなかったこと
10)自分が一番と信じて疑わなかったこと

第三章 社会・生活編


11)遺産をどうするかを決めなかったこと
12)自分の葬儀を考えなかったこと
13)故郷に帰らなかったこと
14)美味しいものを食べておかなかったこと
15)仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
16)行きたい場所に旅行しなかったこと

第四章 人間編


17)会いたい人に会っておかなかったこと
18)記憶に残る恋愛をしなかったこと
19)結婚をしなかったこと
20)子供を育てなかったこと
21)子供を結婚させなかったこと

第五章 宗教・哲学編


22)自分の生きた証を残さなかったこと
23)生と死の問題を乗り越えられなかったこと
24)神仏の教えを知らなかったこと

第六章 最終編


25)愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと



人は皆いつかは死ぬわけですが、それは感情的なものだけではなく、医療のこと、遺産のこと、葬儀や埋葬のことなど結構シビアな問題が出てきます。
筆者はそういうことも踏まえて「元気なうちに死ぬときのことはちゃんと考えておけ」と主張しています。
実際に死が迫った患者というのは、体力の低下で一日のほとんどを眠って過ごすことが多く、映画やドラマのように死の瞬間まで自我を保ち、家族と意思の疎通ができるケースは滅多にないそうです。

また、寿命を1分1秒伸ばすための医療と、死の直前まで生活の質を保つための医療は両立しないのが常で、それが医療というものの限界であると。
家族が望む医療が、必ずしも本人が望む医療と一致するわけではないので、家族とはそういうことも遠慮なく話し合う機会を持ち、残される人のためにも自分の意思は早めに示しておくべきとのこと。

できることなら、死ぬときになって後悔なんかしたくないけど、多分たくさんするんだろうなぁ…ハァ

口で言うほど簡単なことではないけれど、できるだけ他人に優しく接して、死ぬ間際に思い出す「誰か」の記憶が笑顔であれば、それは幸せな人生だったと言えるのかも。

私は無神論者ですし、日蓮宗や浄土真宗のような大乗仏教を信じているわけでもありませんから、死期が迫ってから駆け込みで何かの宗教に入信する(そういう「天国泥棒」は結構多いらしい)ことはないかな(笑)

死ぬ人の後悔は本人だけでなく、残された人にとっても後悔になることが多いらしいです。
全ての出会った人にというのは無理だけど、少なくとも自分の人生に彩りを与えてくれる(た)人たちに対する感謝の気持ちは大事にしたいし、うれしかったらその都度「ありがとう」を伝えようと思います。

悔いを残さぬよう懸命に生き抜く末期がん患者を描いた映画「象の背中」の主題歌より、CHEMISTRYの「最期の川」をどうぞ

エコロジーという洗脳 [本]


前回に引き続き、地球環境系の本の話題です

この本はページ数では前回紹介した「科学者の9割は~」の倍ぐらいですが、''内容は多分4倍以上''ぎっしり詰まってます

「科学者の9割は~」は純粋に地球温暖化とCO2の関連性を検証するものでしたが、こちらはサブタイの「地球温暖化サギ・エコ利権を暴く」の通り、環境問題という「恐怖」を利用して金儲けを企む勢力について鋭く切り込む内容になっています。

以下、その内容についてまとめます

排出権(税)


●「炭素税」は1990年にフィンランドで始まった新たな増税手段。日本の財務官僚たちはその猿真似で''「環境」という美しい名前を付けて、さらに国民から税金をだまし取ろうとしている''だけ(日本版はスイスの炭素税がモデル)。

●''排出権は穀物や原油と同様、先物取引市場でやり取りされる「金融商品」''であり、先進国の高い経済成長率が見込めない中での新たな投資先として考案された(米国を騙して金をせしめようという欧州のユダヤ人投資家達の策略)が、''サブプライム危機の影響でその取引は事実上破たん''している。

不都合な真実


●環境ドキュメンタリー映画「不都合な真実」でノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元副大統領は投資会社を経営しており、''映画の公開の2年前から原子力企業に多額の投資''をしている。

●仮にICPPの予測通り4℃平均気温が上がっても、北極や南極の気温がもともと-30~-50℃である以上氷は解けない。むしろ海面から蒸発する水蒸気が増え、それが雲になって北極や南極に大量の雪を降らせる。
''海面が6mも上昇するという主張は大嘘''。

●彼らは原子力発電を「クリーンなエネルギー」と言いふらして世界中に建設しようとしているが、''危険な放射性廃棄物を出す原発が「クリーン」なわけがない''。

プリウス


●米国では右派・左派問わず、その理由こそ違えどある程度裕福な層はプリウスを好んで買う。

●ネオコンは米国が石油依存から脱却し、中東の産油国の利益を減らすことがアルカイダなどのイスラム過激派の資金を断つ=自国の安全保障につながると考えており、一般の米国人の2/3もエコカーに乗ることを「愛国的」だと思っている。(でもイラク戦争は大量の石油を消費したんじゃなイカ?と突っ込んでみる)

●いくつかの州ではプリウスは減税のみならず、交通ルール面でも優遇されている。

●米国が最終的に石油に替わるエネルギーとして研究を進めているのは「水素」であり、年間3億5000万ドルを拠出している。なのでプリウス優遇は水素の実用化が実現するまでの「つなぎ」である。もっとも、水素は高価で取扱いが難しく、庶民に普及するとは考えにくい。

●水素を手っ取り早くつくるための材料は「石炭」だが、''石炭の採掘は大量の石油を使う''ので、結局石油財閥(ロックフェラー一族)は儲かるからこの政策に反対しない。また、''生成する過程で有害物質も大量に出る''のでそもそも「エコ」じゃない。

CO2本位制


●従来は金(GOLD)の保有量で通貨・経済の大きさを決めていたが、これからはその国に許されたCO2の排出枠が経済活動の大きさを決める=CO2本位制。

●排出権取引には途上国への省エネ技術の移転を伴う。その面では途上国は得をすることになるが、''先進国としては途上国の発展において主導権を握る''ことになるので、外交上の優勢はむしろ今後も維持できる。

●先進国にとっては、途上国の台頭をCO2の排出枠の範囲に抑え込む意図もある

動物愛護利権(捕鯨)


●米国は72年から反捕鯨の立場を取っているが、それまでは世界有数の捕鯨国で、方針転換は軍事上の理由。

●鯨の「脳油」は-60℃でも凍結しないため、ミサイルや戦車の潤滑油として利用されてきたが、71年に米国のサンオイル社が石油由来の代替品開発に成功。環境保護の美名のもとに反捕鯨を打ち出すことで、鯨に頼っている共産主義国を抑えようとした。

●サンオイル社としても、代替品の開発にかかった巨額の費用を回収するためにも鯨由来の潤滑油を市場から排除する必要があった。無論、石油財閥の後押しがあったのは言うまでもない。

●反捕鯨のプロパガンダのために''「グリーンピース」やその分派である「シー%%チキン%%シェパード」も利用''している。



大体以上のような内容です。

CO2や動物保護といった「一見正義に見える主張や行動」でも、その裏にはたくさんの利権やエゴが渦巻いているのですね

読んでいると、もはや何(誰)を信じればよいのか分からなくなります

筆者は沖縄のサンゴ死滅を例に挙げて''「CO2ばかりが環境問題として注目されることで、地域レベルの公害などがうやむやにされてしまう」''ことや''「不確定要素である温暖化を安易に騒ぎ立てることで、その予測が外れたときに『科学』をだれも信用しなくなる」''ことについても警鐘を鳴らしています。

「ホントのエコ」って何なんでしょうね?そんなもの初めからないのかもしれません。

結局私たちにできるのは、可能な限り知識と疑いの目を持って、「ウソエコ」を見抜く努力をするくらいなのかなと思います

科学者の9割は… [本]

お久しぶりです1週間も記事の更新をサボってました

まずは近況報告から…

●パソコンを新調

NECのVALUESTAR、2010夏モデルを購入です
スペックがやたらと高いのは嬉しいのですが、XPとの違いにかなり戸惑っており、慣れるまでに時間がかかりそうです

●歓迎会幹事
一昨日、異動してきた2年目社員の歓迎会幹事をする羽目になりました…
会費500円で焼き肉が食べられたのはラッキーでしたが、疲れてしまい昨日帰宅した後は夕飯も食べずに寝てしまいました(だからこんな時間に起きて記事更新してるわけです)


前置きはこの辺にしておいて、早速読んだ本のことから書こうと思います

本日紹介する本は丸山茂徳氏の「科学者の9割は『地球温暖化』CO2犯人説はウソだと知っている」です。

以下、主な内容を箇条書きにして要約します

●温暖化二酸化炭素犯人説は官僚主導でつくられたICPP(気候変動に関する政府間パネル)というアホ科学者集団がずさんな調査をもとに言い出したトンデモ説

●二酸化炭素の濃度が1ppm上昇しても、その温室効果は0.004℃。水蒸気の方がはるかに温室効果は高い

●地球の気候は地磁気や太陽活動、地球以外の太陽系の惑星の引力、火山の噴火などによって左右される

要約した部分の解説


ICPPが言う地球温暖化は、建築物の材木に使われている木の年輪の幅などを根拠にしているが、そんなものはたまたま隣にもっと高い木があれば日光が遮られて気候の通りには成長しないわけで、むしろ近代林業においては木の成長を早めるように森林を管理しており、年輪の幅が広くなるのは当たり前。

温暖化自体、科学的な根拠など皆無です。

二酸化炭素濃度1ppm上昇=0.004℃というのは熱力学上の単純計算だそうです。それに対して水蒸気の温室効果はその20倍。二酸化炭素を減らしても地球は冷えませんから、ICPPはいつか「水をなくせ」とか言い出すんでしょうかね(笑)

地球の気候は宇宙線(雲の生成を促進)やそれを吹き飛ばす太陽風と地磁気、周囲の惑星から受ける引力で変わる地球の公転軌道(太陽との距離)の影響が大きいそうです。

地磁気の変化だけを見る限りは、地球は温暖化どころか寒冷化に向かっているようです。
ちなみに火山の噴火が気候に影響するのは、火山灰が成層圏にまで達する場合のみです。

感想


科学的なデータに基づきつつ、図を使ったり難しい言い回しを避けるなどの工夫がされており、素人にも読みやすいのでその点は「良書」の部類に入ると思います。

しかし、100ページを過ぎたあたりから「石油の枯渇問題」に話題が移っていくのですが、この辺からの質の劣化がひどい。
「資源を効率よく使うためには国家という概念を捨て、世界が一つになるべきだ」とか言い出します。

政府の図体がでかくなれば、みんなが協力し合って全てがうまくいくと本気で思っているんでしょうか?

しまいには「日本語はいずれ滅びる言語だから、日本の公用語も英語にして、教育も全部英語で行え」なんてメチャクチャなことを言ってます。

丸山氏は「日本語がなくなる」根拠として「歴史上数万の言語が絶滅してきた」ことを挙げてますが、それはただ単に大昔の紛争で少数派の民族がたくさん滅んだことや、ヨーロッパ人の植民地政策によるものに過ぎません。

世界中で「津波」や「可愛い」といった日本語がそのまま使われているのはもはや常識。
言語というのはグローバル化したからといって「滅びる」のではなく、むしろ文化とセットになって広がっていくものです。

丸山氏は地質学者なので政治や経済、歴史に疎いのは仕方がないのかもしれませんが、せめて自分の弱い分野を自覚して執筆してほしいですね。


…とまあ、後半はかなり問題アリな内容につき正直不快なので、最後まで読まないことをお勧めしますが、前半だけはそれなりによく書けているのでお暇のある方は読んでみてください

でわでわこの辺で…

かたみ歌 [本]



久々の「本」カテゴリーです

本日紹介させていただくのは朱川湊人(しゅかわみなと)さんの「かたみ歌」という作品です。

以前恒川光太郎さんの「雷の季節の終わりに」の記事を書いたときに、利恵♪さんに紹介していただきました

この作品は戦後間もない頃の東京の下町を舞台にした短編集で「紫陽花のころ」「夏の落し文」「栞の恋」「おんなごころ」「ひかり猫」「朱鷺(とき)色の兆(しるし)」「枯葉の天使」の全7作から構成されています。

ジャンルとしては「ホラー小説」に分類されますが、不思議な現象を描きながらも怖い小説ではなく、雰囲気としては映画の「オールウェイズ 三丁目の夕日」的な感じです

それぞれの話で物語の中心になる人物は違うのですが、必ず「幸子書房」という古本屋の謎多き主人が脇役ながらキーパーソンになっていて、物語の展開にいい意味で大きな影響を与えています。

ちなみに最終話の「枯葉の天使」で彼の生い立ちが明かされます。

超常現象よりも人の生き様(逝き様?)に焦点を当て、それを優しい視点で描いた温かみのある作品です。

ホラーが苦手な方にもオススメです

図書館で扱っていることが多いので、是非一読してみてください

雷の季節の終わりに [本]




上の画像は単行本のものですが、私は文庫(角川ホラー文庫)で買いました。
恒川氏の作品を読むのは「夜市」と、7人の作家による短編集「七つの死者の囁き」(新潮文庫)に収録された「夕闇地蔵」以来の3作目になります。

恒川氏はホラー小説を専門に執筆されていますが、どれも読んでみるとホラーというより、むしろファンタジーに分類するのが適当だと思います。

幽霊や妖怪、精霊などが出てくるのですが、恐怖感はなく、どの作品でも澄み切った叙情的な世界観と丁寧な文体が印象的な作家です。

以下、「雷の季節の終わりに」のあらすじ
雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない。


地図にも載っていない隠れ里「穏」には、冬と春の間に「雷鳴の止まない季節=雷の季節」が訪れる。
「穏」の人々は皆「雷の季節」は様々な妖怪が現れると恐れ、ただじっと家の中に引きこもって春を待つ。

「穏」で暮らす少年・賢也は「雷の季節」に姉を失い、同時に彼の心に異界の鳥「風わいわい」が舞い降りた。

それから数年が経ち、「風わいわい」との共同生活にも慣れ、新しい友人達と充実した時間を過ごす賢也だったが、ある日知人のひとりが失踪し、その日を境に彼の日常は大きく変わりはじめる。

雷の季節の終わりに、「穏」との別れのときが静かに近づいていた



ウ~ン、要点を短くまとめるのって難しいですね…

読み始めてすぐ恒川氏の世界観に惹き込まれ、その面白さのあまり一晩で読んでしまいました(^^;ゝ

この作品では中盤以降、過去と現在が交互に描かれます。
過去と現在という関係性自体が伏せられているのですが、多分、読んでいるとその時間差に途中で気付くと思います。私は過去の「車を乗り捨てる場面」で全部つながりました


京極夏彦氏のような分厚い本ではありませんが、読み終わる頃には日付が…(笑)

翌日睡眠不足で仕事がキツかったのはナイショです←

「秋の牢獄」も読みたくなってきちゃったwww




でもお金が…(笑)


最後にこの作品に合いそうなBGMを…

鬼束ちひろ「VENUS」

イチロー・インタヴューズ [本]

早くもシリーズ2本目です


今回紹介するのはコチラ↓


日本では知らぬ人はいないほど有名なメジャーリーガー、イチロー外野手のインタビューをまとめたものです

著者の石田雄太氏が累計100時間を超える時間をかけてイチロー選手に独占インタビューをし、そこで語られた野球人としての哲学、栄光と苦悩を時系列順に記しています。

以下、この本に記された彼の言葉のいくつかを%%適当に%%抜粋します



●日本で7年連続首位打者を獲得したことについて~
「日本で成績を残したという意識ではなくて、この野球界に限らず、どの世界でもそうだと思いますけど、''自分のできることをとことんやってきたという意識があるか、ないか''、そういうことだと思うんですよ。''そんな自分がいること、それを継続できたこと、そこにこそ誇りを持つべき''ではないでしょうか」

●彼がよく使う「準備」という表現について~
「“準備”というのは、''言い訳の材料になり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく''、ということです」

●30歳を目前にして~
「いろんな人の話を聞くと、肉体的な節目がやってくるのが30歳か35歳だという人が多い。ですから、今の僕が変化を感じていなくても、予備知識としてそれを頭の中に入れておくことで、慎重な動きをしていくことができますよね。''自分だけは違う、という発想は危険''なんです」

●マリナーズが低迷しているとき、ミーティングでベテランのモイヤー投手が「苦しいときほどチームのためにがんばれ」「チームが負けている今こそ、お前らはもっとがんばれ」と若い選手達に連呼した際~
「僕に''『もっと』はない''」



すごく考えさせられます…




野球以外のことにも共通することがたくさんあり、読んだ後はモチベーションがちょっと上がったような気がしました
今までうまく考えがまとまらず、モヤモヤしてたものもなんだかクリアになり、有意義な1冊だったと思います


文春新書より絶賛発売中です

新カテゴリー設置! [本]

新カテゴリー作りました



本です



最近は以前にも増して本を読む時間が長くなっているので、これも記事のネタにすることにしました。

読んで(インプットして)終わりではなく、内容を自分なりに整理して文章にする(アウトプットする)ことはきっと私のぐーたらな脳にもいい刺激になるハズです(笑)

最近''5冊同時進行''で読んでいたのですが、そのうち3冊は読み終わりました


記念すべき「本」コーナー第一号はこちら↓


以前donさんの記事を読んで知り、図書館に取り寄せしてもらいました。

読んでみると「目から鱗」の衝撃の事実がてんこ盛りで、特にテレビをよく見る人にとっては価値観が180度変わってしまうんじゃないかって思います。

以下、序章だけですが大まかにまとめてみました



近年、テレビ番組などで日本の食料自給率が低い(カロリーベースで約40%)であることが危険であると騒がれ、農水省が先頭に立って「食料自給率を上げよう」というキャンペーンを行っているのはご存知のとおり。

しかし、その「カロリーベースの自給率」は''その国の農業の実態とは何の関連性もない''上に、40%という数字自体が''レストランやコンビニから出る大量の廃油や食べ残しまで摂取カロリーに含まれている''ばかりか、全国に約200万戸ある「ほとんど売らずに自分達で消費する自給自足的な農家」の生産した分は含まれてないという呆れたもの…

ちなみに金額(生産額)換算の自給率だと''日本の食糧自給率は約66%''で、主要先進国のなかで堂々の''3位''
生産額そのものにいたっては、なんと主要先進国のなかでは''アメリカに次いで2位''

また、政府もメディアも「日本は世界最大の食糧輸入大国で、世界的な食糧危機が起きて輸入がストップしたら大変だ」「農家は儲からない」「農業従事者が減っていて、日本の農業は衰退している」と吹聴していますが、どれも''真っ赤なウソ''

''国民一人当たりの食糧の輸入量、金額ともに1位は農水省が「自給率の高いお手本」に掲げるイギリス''で、同じく「お手本」とされるドイツとフランスが2位と3位にランクイン。(英・独・仏ともに自給率が高いのは「気候風土の特性上麦やジャガイモ、畜産物などカロリーの高いもの」しか作れず、国内だけではそれを消費できないので輸出に特化してるだけ。野菜は6割以上輸入に頼っている)

また、''世界の人口増加以上のペースで世界の食糧生産量は増加''しており、今後食糧が足りなくなることはないのでご安心を

さらに''日本の農家の平均収入は世界第6位''。経営努力をしている農家では年収が2000万円超のところも珍しくありません

農業従事者が減っているのは事実ですが、それは''機械化によって人手を必要としなくなった''だけで、農産物の生産量&効率はむしろ''飛躍的に向上''しており、この本のタイトルどおり''生産規模は世界第5位''です。衰退とは無縁なのです



ほんのさわりの部分だけで、文章もうまくまとまっていませんが、「なんか面白そう!」とか、って思っていただければ光栄です(笑)

上に書いたこと以外にも、官僚の労働組合の利権や天下り、政官癒着、一部私の職業(養豚)に関わることも含む様々な問題にも鋭く切り込んでおり、すっごくためになる一冊なのでこの記事で興味を持った方は是非読んでみてください

出版社、著者など本の詳細はこちら(アマゾン)です

高価な本ではありませんが、図書館に取り寄せしてもらうのも良いかと思います。


ご静聴ありがとうございました。

今後も読んだ本はなるべく記事にしていこうと思います!

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