エコロジーという洗脳 [本]
前回に引き続き、地球環境系の本の話題です
この本はページ数では前回紹介した「科学者の9割は~」の倍ぐらいですが、''内容は多分4倍以上''ぎっしり詰まってます
「科学者の9割は~」は純粋に地球温暖化とCO2の関連性を検証するものでしたが、こちらはサブタイの「地球温暖化サギ・エコ利権を暴く」の通り、環境問題という「恐怖」を利用して金儲けを企む勢力について鋭く切り込む内容になっています。
以下、その内容についてまとめます
排出権(税)
●「炭素税」は1990年にフィンランドで始まった新たな増税手段。日本の財務官僚たちはその猿真似で''「環境」という美しい名前を付けて、さらに国民から税金をだまし取ろうとしている''だけ(日本版はスイスの炭素税がモデル)。
●''排出権は穀物や原油と同様、先物取引市場でやり取りされる「金融商品」''であり、先進国の高い経済成長率が見込めない中での新たな投資先として考案された(米国を騙して金をせしめようという欧州のユダヤ人投資家達の策略)が、''サブプライム危機の影響でその取引は事実上破たん''している。
不都合な真実
●環境ドキュメンタリー映画「不都合な真実」でノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元副大統領は投資会社を経営しており、''映画の公開の2年前から原子力企業に多額の投資''をしている。
●仮にICPPの予測通り4℃平均気温が上がっても、北極や南極の気温がもともと-30~-50℃である以上氷は解けない。むしろ海面から蒸発する水蒸気が増え、それが雲になって北極や南極に大量の雪を降らせる。
''海面が6mも上昇するという主張は大嘘''。
●彼らは原子力発電を「クリーンなエネルギー」と言いふらして世界中に建設しようとしているが、''危険な放射性廃棄物を出す原発が「クリーン」なわけがない''。
プリウス
●米国では右派・左派問わず、その理由こそ違えどある程度裕福な層はプリウスを好んで買う。
●ネオコンは米国が石油依存から脱却し、中東の産油国の利益を減らすことがアルカイダなどのイスラム過激派の資金を断つ=自国の安全保障につながると考えており、一般の米国人の2/3もエコカーに乗ることを「愛国的」だと思っている。(でもイラク戦争は大量の石油を消費したんじゃなイカ?と突っ込んでみる)
●いくつかの州ではプリウスは減税のみならず、交通ルール面でも優遇されている。
●米国が最終的に石油に替わるエネルギーとして研究を進めているのは「水素」であり、年間3億5000万ドルを拠出している。なのでプリウス優遇は水素の実用化が実現するまでの「つなぎ」である。もっとも、水素は高価で取扱いが難しく、庶民に普及するとは考えにくい。
●水素を手っ取り早くつくるための材料は「石炭」だが、''石炭の採掘は大量の石油を使う''ので、結局石油財閥(ロックフェラー一族)は儲かるからこの政策に反対しない。また、''生成する過程で有害物質も大量に出る''のでそもそも「エコ」じゃない。
CO2本位制
●従来は金(GOLD)の保有量で通貨・経済の大きさを決めていたが、これからはその国に許されたCO2の排出枠が経済活動の大きさを決める=CO2本位制。
●排出権取引には途上国への省エネ技術の移転を伴う。その面では途上国は得をすることになるが、''先進国としては途上国の発展において主導権を握る''ことになるので、外交上の優勢はむしろ今後も維持できる。
●先進国にとっては、途上国の台頭をCO2の排出枠の範囲に抑え込む意図もある
動物愛護利権(捕鯨)
●米国は72年から反捕鯨の立場を取っているが、それまでは世界有数の捕鯨国で、方針転換は軍事上の理由。
●鯨の「脳油」は-60℃でも凍結しないため、ミサイルや戦車の潤滑油として利用されてきたが、71年に米国のサンオイル社が石油由来の代替品開発に成功。環境保護の美名のもとに反捕鯨を打ち出すことで、鯨に頼っている共産主義国を抑えようとした。
●サンオイル社としても、代替品の開発にかかった巨額の費用を回収するためにも鯨由来の潤滑油を市場から排除する必要があった。無論、石油財閥の後押しがあったのは言うまでもない。
●反捕鯨のプロパガンダのために''「グリーンピース」やその分派である「シー%%チキン%%シェパード」も利用''している。
大体以上のような内容です。
CO2や動物保護といった「一見正義に見える主張や行動」でも、その裏にはたくさんの利権やエゴが渦巻いているのですね
読んでいると、もはや何(誰)を信じればよいのか分からなくなります
筆者は沖縄のサンゴ死滅を例に挙げて''「CO2ばかりが環境問題として注目されることで、地域レベルの公害などがうやむやにされてしまう」''ことや''「不確定要素である温暖化を安易に騒ぎ立てることで、その予測が外れたときに『科学』をだれも信用しなくなる」''ことについても警鐘を鳴らしています。
「ホントのエコ」って何なんでしょうね?そんなもの初めからないのかもしれません。
結局私たちにできるのは、可能な限り知識と疑いの目を持って、「ウソエコ」を見抜く努力をするくらいなのかなと思います
2010-11-16 22:14
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日本でやっているエコは嘘ではないですよ!
エコはエコでも、
エコノミーですから!
by mainami (2010-11-17 21:10)
温玉さんは読書家ですね[嬉しい顔]
by せいじ (2010-11-17 22:59)
【mainamiさん】
鋭いご指摘ありがとうございます。
私もエコ=エコロジーではなく、エコノミーという意味で使えば問題はないと思います。
ただ、「この新製品は省エネだから環境にいい」と言って次々と消費者に買い替えをさせる家電や車業界のやり方はいかがなものかと・・・
by 温玉 (2010-11-18 19:43)
【せいじさん】
寒さのせいもあり、最近は完全に%%引きこもり%%インドア派になってます(ォィ
読書は心の旅路です(by有○堂)
by 温玉 (2010-11-18 19:56)
【よーすけさん、ぷにょさん、マチャさん、TAMAさん、アリスさん】
[ハート][ハート][ハート][ハート][ハート]ありがとうございます。
この本を読み解くには経済と理系の知識が少々必要ですが、興味がわいたら読んでみてください。
エネルギーを石油だけに依存するのと同様、マスメディアにばかり情報を依存することが、いかに危険であるかがよく分かります。
情報もエネルギーも選択肢を多く持つことが「安全」につながるのだと思います。
by 温玉 (2010-11-18 20:04)
読んでみたいと思いました[嬉しい顔]
by まきりん (2010-11-19 08:02)
【まきりんさん】
コメントありがとうございます。
ぜひ読んでみてください[嬉しい顔]
原子力発電の仕組なども書かれていて勉強になりますよ。
by 温玉 (2010-11-19 19:24)
まぁ、何が一番環境に良くないって、レジ袋を持ってこない客と、要らないレシートを強制的に排出するレジですよね
お客さんに度々「レシートはご利用になりますか?」と聞いて、要るというお客さんにだけ渡せば、かなりの紙とインクの削減につながる事間違いなしですねw
10人に9人は捨てていきますからw
by shiki (2010-11-20 11:32)
【shikiさん】
レジ袋は後でゴミ箱にかぶせたりとか、利用価値があるので私はときどき貰ってます[手(パー)]
基本的にはマイバッグ持参ですけどね。
レシートは返品の時に必要になりますが、日本のメーカーや商店の品質管理のレベルから考えれば確かに毎回印字しなくてもいいと思います。
コンビニならなおさらですね。
by 温玉 (2010-11-20 15:17)
副島さんて陰謀論系で、よんでて結構たのしい
人ですが、本書もオモシロかったですか?[犬]
by don (2010-11-20 20:21)
【donさん】
かなり面白かったです[嬉しい顔]
副島さんの著書は他にもいろいろあるので、また今度読んでみます[本]
by 温玉 (2010-11-20 23:51)
【猫兎さん、屋根裏のネコさん、瑛さん、理恵♪さん】
[ハート][ハート][ハート][ハート]ありがとうございます。
最近引きこもりがちで、話題は本のことばかりですwww
by 温玉 (2010-11-25 21:09)
【まなさん】
[ハート]たくさんありがとうございます。
うれしいです[嬉しい顔]
by 温玉 (2010-11-25 21:13)
500mlのドリンク一個が入る袋を持って帰って、そこにゴミ入れますか?w
一般家庭でw
ワタクシみたいなのならまだしもw
まがりなりにも家事をするような方々が(いる家で)w
by shiki (2010-11-27 12:58)
【shikiさん】
小さいものを一つ買うくらいだったら、袋はもらいませんね
コンビニのあの一番小さいサイズの袋って、ほとんど使い道がない気がします
by 温玉 (2010-11-27 19:51)