スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン [本]

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図書館の新入荷コーナーにあった一冊です

言わずと知れたアップルの元CEO(最高経営責任者)で、テレビでも結構取り上げられてるので、知ってる人は多いかも…
「聴衆の心に強く訴え、印象に残るプレゼン」をするためのポイントがぎっしり詰まってます。

以下要約


●ストーリーを作る
最初からパワーポイントでスライドを作る作業をしてはならない。まず紙とペン(アナログな手段)で構想を練る。
そしてそのストーリーの根底にあるのは「聴衆の一番大事な問いに答える」ことである。
つまり「なぜ聴衆は自分の話に注目する必要があるのか」に答えられなければならない。

プレゼンは宗教の布教活動と似ており、問題提起(敵の出現)⇒解決策の提示(正義の味方の出現)⇒それによって得られる利益(ハッピーエンド)という3幕構成と考えるとよい。
唐突に「解決策の提示」=「商品紹介」からスタートしてしまうのは、カップを持っていない人にコーヒーを勧めるようなものである。

人間の脳は基本的に「怠け者」で、何かを理解するために苦労するのを嫌うものである。
文字をぎっしり並べた箇条書きのスライドなどは聴衆を退屈させるだけで、記憶に留めてもらえない。
一般的な人間が短時間に覚えられるのは3つか4つなので、シンプルで直接的な言葉を使い、ポイントは4つ以内(3が理想)に絞るべきである。

また、心理学の研究によると、どんなに綿密に用意された話でも人間が集中して耳を傾けられるのは10分まで。
1つのストーリーにつき、制限時間10分を厳守すること。11分ではなく10分で。

●体験を提供する
スライドは必ずシンプルかつ視覚に訴えかけるものにする。文字はキーワードの一言だけで十分で、あとは画像とトークで解説&補強すればよい。

また、文脈のない数値データは無意味。聞き手が想像しやすい喩えを用いてドレスアップし、イメージしやすくする。
「このiPodなら1000曲の音楽がポケットに入る」と言われればなるほどと思うが、「このiPodはデータの容量が5ギガバイトで…」なんて言われてもピンとこないのが普通。

そして業界の専門用語(ジャーゴン)は使わないこと。具体的で「びっくりするほどキレがいい」言葉を使おう。
初代iPodに音楽を転送する方法を説明したときのジョブズの説明は以下の通り単純明快。
「つなぐ。シューーン。おしまいだ」

以上のことを心がけるだけでも、聴衆に力強く「疑似体験」を提供できるが、そこに説得力と記憶に残るインパクトを持たせるには「お客様の声」や大手メディアの評価などを引用したり、小道具を活用するのが望ましい。
「お客様の声」や「大手メディアの評価」は説得力抜群で、そういう意味では顧客は第2の営業部隊と言える。クチコミに勝る販売促進ツールはないし、小道具はプレゼンを聞き手の心に記憶を長く留めてくれるのに大いに役立つ。

「言ったことなど忘れられてしまう。したことも忘れられてしまう。でも、感じさせたことが忘れられることはない-マヤ・アンジェロウ」

●仕上げと練習を行う
思っている以上に聴衆は話し手を観察しているもので、話し手が身にまとう印象はプレゼンの出来を大きく左右する。
声やしぐさ、表情などで自信や熱意を伝える必要があり、どれだけ刺激的な言葉を選ぶかだけでなく、同じくらいに話し方も大事である。

プレゼンは自然体でさりげなく、いかにも簡単なことをしているように見せよう。
もちろん、そのためには1日何時間もの練習を何日もこなさねばならない。
本番では話す内容はほぼ暗記し、カンペ(メモ)を見るのは最低限にすること。それができるようになれば、聴衆とアイコンタクトを取ったり、話に「間」や「抑揚」を持たせるなどの細かい演出もできる。

そして何よりプレゼンを楽しむこと。
どんなに準備をしても、本番になれば細かいミスはつきもの。そのような細かいことは気に病まず、失敗は失敗と素直に認め、ときにはそれをジョークのネタにして笑顔でさらっと流してしまえばよい。

「秘策などない。ビジネスの世界に従わなければならないルールなどない。私は今までと同じように一生懸命働くだけ、そして、自分には実現する力があると信じるだけだ。中でも特に大事なのは、楽しむことだろう-リチャード・ブランソン」






結構分厚い本ですが、よほど活字が嫌いじゃなければスラスラ読めるはず。
分かっているつもりで意外と分かっていない、「上手に伝えるためのポイント」が上手くまとめられてますし、プレゼン以外でも日常の中で役に立つ内容でオススメです。

僕は仕事柄現場での作業なので、スライドを使ってプレゼンをする機会は皆無ですが、後輩や異動してきたばかりの先輩に仕事を教える機会も多く、そういう意味ではどんな仕事も「毎日がプレゼン」なんでしょう。

特に最初の「ポイントを3つに」はいいですね。僕もそうやって教えてくれる先輩がいいなぁ♪


久々の更新なのでちょいと近況報告も…

最近職場では寿退社などで人数が減り、部署を異動する人もいてちょっとバタバタしてますw

6人いる部署内で、僕は今まで4番目に古株だったわけですが、No.3の先輩が寿退社し、No.2(副部門長)の先輩が来月から他部署へ異動。そして他部署から他の先輩が補充されるということで、事実上の副部門長になっちゃいます。


分かる人には分かりますよね?完全にこれがフラグだってことがww











二階級特進は死亡(殉職)確定のお約束ですにゃ…


というわけで、さらに更新速度が落ちるかもですが、今後ともよろしくですm(_ _)m
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