凍花 [本]
来月は「父の日」ですね
だからというわけではないですけど、今回紹介する本は「家族」について考えさせられるものです。
先日読み終わりましたのでいつも通りまとめます
「凍花(いてばな)」著者:斉木香津 発行所:双葉社(2010年10月)
「私は妹を殺しました」 近所でも美人三姉妹と評判だった姉妹の長女が、自室で次女を殺した。 しかも凶器は、次女と三女から誕生日のプレゼントにもらったばかりのアイロンだった。 長女はすぐに自首するものの、動機など事件の詳細については一切黙秘したまま。 「自分が知っている姉」とかけ離れたその事実を受け入れることができず、三女は改めて姉を真に理解すべく交友関係などを探り始めるが、たまたま見つけた姉の日記には自分たち家族を含めた周囲の人間に対する憎しみが綴られていて…
家族のことって、一番身近な存在であるだけに、普段は当たり前のように「分かっているつもり」になってることが多いかと思いますが、意外と知らないこと、理解していないことってあるんじゃないでしょうか?
人間関係というのは家族・他人を問わず、結局はその人に対する「イメージ」ですし、それが自分の勝手な解釈の産物でないという保障はどこにもないと思います。
先入観を捨てて人と向き合うのは容易ではありません。
真実を知ることも、時にすごく勇気のいることです。
でも、お互い気心が知れていると思っている人に対しても、ときどき自分の「イメージ」を疑って、違う角度から向き合ってみるのも大切なのかもしれませんね。
BGMはスガシカオの「7月7日」をどうぞ
人の全てが分からないから、都合がいいこともたくさんあるけれど、「意外といいやつじゃん!」なんて嬉しい発見もありますよね。
by ゆうてん (2011-06-02 09:36)
表紙がごっついですね。
by don (2011-06-04 17:06)
他人同士と違って、血縁関係がこじれればそれはとても悲惨で醜いものになると思う。
経験談です。
by mignon (2011-06-04 23:57)
>ゆうてんさん
今まで知らなかった長所って意外とありますよね!
by ころとん (2011-06-05 22:32)
>donさん
図書館で本を漁ると帯などがないことも多いので、表紙の印象は結構気になっちゃいます…
確かに濃いですよねw
by ころとん (2011-06-05 22:34)
>mignonさん
愛と憎しみは背中合わせ…ということですね。
どのような体験をされたのかは詮索しませんが、mignonさんがそうおっしゃるくらいだから相当なものだったのでしょうねw
by ころとん (2011-06-05 22:36)